医療法人社団六心会恒生病院

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大腿骨頚部骨折 と 大腿骨転子部骨折

足の付け根部分の骨折で手首や肩と同様に、高齢者が転倒した際に骨折しやすい場所です。寝たきりの原因になりやすいため早期に手術を行うことが推奨されています。骨折を起こす原因はつまずきや階段・段差の踏み外しなどの転倒による外傷がほとんどです。これは歳を取っていくにしたがい骨が脆くなること(骨粗鬆症)と関係があります。

骨折には骨折が起こる部位により二つのタイプに分かれます。一つは関節の中で骨折を起こすタイプの大腿骨頚部骨折と、もう一つはおしりの筋肉の付着部である転子部で骨折するタイプの大腿骨転子部骨折です。この二つの骨折はわずかな場所の違いでも症状や治療法が異なります。

症状

大腿骨転子部骨折では転んだことで、足の付け根からお尻や太ももあたりに激しい痛みを感じ、立ったり歩いたりする事が難しくなります。骨折のずれがひどい場合は膝やつま先が外側を向いてしまい、外観から見ても変形しているのが分かります。
大腿骨頚部骨折でも足の付け根からお尻や太ももあたりに痛みを感じ、立ったり歩いたりする事が難しくなります。骨折の型によっては痛みが比較的軽く、我慢して歩ける場合があるため、無理をして骨折部がずれて動けなくなる場合もあります。股関節は身体の深い場所にあるために骨折による腫れが目立ちません。認知症など自分の症状を詳しく伝えられない方は、表情の変化に気をつけ兆候を見逃さないよう、周囲の方の注意が必要です。

主な検査

・X線検査
・CT
・MRI

治療法について

大腿骨転子部骨折では髄内釘という金属の釘を太ももの骨の中に挿入しネジで骨折部をつなぐ方法で治療します。
大腿骨頚部骨折では大きくわけて二つの手術方法があります。一つは骨折したところが大きくずれてしまった場合に行う人工骨頭置換術という方法です。大腿骨の頭の部分(骨頭)を取り出し、人工骨頭という人工物(金属製)に入れ替える手術を行います。手術は全身麻酔で行います。骨折部のずれが少ない場合は、数本の金属性のピンまたはスクリューを使い骨折部を固定して対応する場合があります。その場合、手術は局所麻酔などの患者さんに負担の少ない麻酔法を選択する場合があります。

症例

  • 大腿骨頚部骨折 と 大腿骨転子部骨折画像

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