2019年 01月25日 |
ギア比 考察その2 |
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さて、そういうわけで、まずはお安めの方法でギア比を下げる方向を目指しましょう。
前回のように、自転車を軽く漕ぐには前のギアを小さくするか後ろを大きくするかどちらかです。
となると、簡単なのは前を小さく、ですね。
私の前のクランクはTRUVATIV HUSSEFELTというスラムのクランクですが、PCDというチェーンリングを止めるネジの間隔が104mmです。実はこの104mmというのが曲者で、このサイズだと物理的には取り付けられる一番小さい歯車の数は32Tです。
36→32Tなのでギア比は最小1.00 最大2.869...に変化します。
まとめると
私のダウンヒルバイク 最小 1.125 最大 3.273
私のクロカンバイク 最小 0.688 最大 3.636
スラムのリア12段 最小 0.720 最大 3.60
シマノのリア11段 最小 0.783 最小 3.273
36→32TにしたMTB 最小 1.000 最大 2.869
なんや、全然あかんやん、変える意味もないね。
となると、もっと小さなギアを、ということですが、前述のごとく最小ギアは32。
ところが、これをぶち破る発想のギアがあるのですよ。
30T!!!
これなんですけど、ネジのところの構造が味噌です。一番左側のネジ穴に注目、穴の端っこが削れていると思います。普通のネジ穴だと、止めたときにネジがチェーンに干渉してうまくないんですが、ネジ部分を分厚くして削って逃げを作ることでチェーンの干渉を防いでいます。
ん??よくわからないでしょ。私も自分の目で見るまではよくわかりませんでした。
絵的にはこういうことで、逃げ部分がわかりやすいと思います。
さて、となるとギア比は最小 0.934 最大 2.727
まとめると
私のダウンヒルバイク 最小 1.125 最大 3.273
私のクロカンバイク 最小 0.688 最大 3.636
スラムのリア12段 最小 0.720 最大 3.60
シマノのリア11段 最小 0.783 最小 3.273
36→32TにしたMTB 最小 1.000 最大 2.869
36→30TにしたMTB 最小 0.934 最大 2.727
まだまだですが、前だけのギアを変更するという考えで行くならこれしかないですね。
他には、前のクランク(ペダル)ごと、もっと小さなギアをつけられるものに変えてしまうという考えもありますが、それじゃああまりうまくない ^^;
さて、次回は取付編ですよ。
またオチがなかった (笑)
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