ドクターTのつぶやき

2019年
01月24日
ギア比 考察1

おお~~、気がつくと久しぶりの更新です。

 

 

この間もいろいろやってましたが、またの機会に。

 

 

 

今回からしばらくギア比の考察をします。

つまらない話になりますがよろしく。

 

 

 

ギア比と言っても、いつもの通り自転車の話です。

 

ギア比ってなんじゃい??といいますと、ペダル(クランク)を1回転させた時に後タイヤが何回転するのか、という数値になります。

数字が大きいほど重たいギア、小さいほど軽いギア、という事です。

 

 

 

 

 

さて、私の最近のお気に入りのMTBは分類ではご存知、ダウンヒルバイクです。ダウンヒル用なので上りはリフトやゴンドラ、あるいはトラックの荷台などを使って山の上に上がり、あとは元気一発下るだけ!上りなんて、なにそれ?? というような潔さです。

 

 

ギアは1×10速の10段変速。

前のギアは36T(歯が36個あるということです)、一番重いのが後ろ11T、軽いのが後32T。

 

 

ですのでギア比は1.125から3.273です。

 

 

 

 

比較として出しますのがもう1台持っている、クロスカントリー用のマウンテンバイクで、こちらは古き良き時代の3×9速の27段変速です。

 

クロスカントリーというのは、野山をとにかくなるべく早く登って下ってレースする、というのを目的としたバイクですので、上りもきちんと登れるようになっています。

 

 

私のバイクではないですが、一昔前のMTB]といえばこんな感じの変速です。

 

 

 

 

前が22/30/40の3枚、後が11~32Tの9枚ですね。

 

一番軽いのは前22で後32、重いのが前40で後ろ11ですのでギア比は0.6875から3.636となります。

 

 

ダウンヒルバイク  最小 1.125  最大 3.273

クロカンバイク   最小 0.688  最大 3.636

 

 

 

やっぱりダウンヒルバイクだけあって重たくでスピードの出る方の歯数しかないことに気づきます。

小さい方の数字はきれいサッパリありませんね。

 

 

ところが、私の場合、ダウンヒルバイクであっても、できるだけ漕いで登る!

 

ですので、もっとギア比を落としていきたいのです。

 

 

 

ギアを軽くするためには後ろを大きくするか、前を小さくする、ですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、話は変わりまして自転車の変速機のパーツメーカーといえば、日本人なら知らない訳にはいかない、シマノ。そして、イタリアのカンパニョーロ、そして設立が1987年と新しい、アメリカのスラム。ただしマウンテンバイクに限ってはほぼシマノとスラムの一騎打ち、という感じです。

 

 

ここからは完全に私感ですのでツッコミどころ満載と思われますがご勘弁ください。

 

 

 

 

スラムは新興だけあって何事にもチャレンジングです。大体において前の変速機は歯数の差が大きいのでガチャガチャ言うだけで中々スムーズに変速されません。スラムもずいぶん頑張りましたが、ココだけはシマノに勝てない。

 

 

どうせ勝てないならば、前の変速をあきらめてしまえ、その分後ろで補ってやる!(本当かな?)、というようなことで、フロントシングルで後を更に多段化して11速化、さらに多段化していよいよ12速化していきます。

 

 

 

 

 

あきらめたのが光明となったのか、これが意外と世界に受け入れられていきます。

 

実は、前の変速がないことのメリットが大きい事に気づいたのです。

 

 

 

1.前の変速のかったるさからの脱却。

2.変速時のチェーン落ち(チェーンが外れることです)リスクの軽減

3.変速機いらない、チェーンリング1枚だけなので軽い!

 

 

2017年にスラムが出した後ろの12段変速はド級の10-50Tというギア構成。

これだと前36Tだとしてもギア比は最小0.72から最大3.6までカバーできるようになりました。

 

 

 

まとめてみましょう。

 

私のダウンヒルバイク  最小 1.125  最大 3.273

私のクロカンバイク   最小 0.688  最大 3.636

スラムのリア12段   最小 0.720  最大 3.60

 

 

うーむ、もはや前の変速がなくても最小から最大まで、両方共3×9の変速機に追いついちゃいましたね。

 

 

 

 

 

 

ただね、後ろの歯がやたらでかくで存在感ありすぎて、僕的に ダサい

 

しかも、このカセットと専用の変速機を合わせると、なんと!!

諭吉さんが10枚あっても足りないというお値段も超弩級 (笑)

 

 

 

 

さて、では我が国のシマノはどうしていたのかというと、他段変速による滑らかさを追求するという手に出ます。もちろん、世界の流れにも目を向けつつ、フロントを2段、後を10、そして11速に増やしていきます。

 

頑張れ日本!!

 

 

 

ですが、後ろのでかいギアはやっぱりダサいと思ったのかどうかまでは知りませんが、一番お値段の高い、最高峰のXTRでは電子制御のモーター変速を取り入れ、スーパースムーズな変速性能は手に入れているものの、後ろギアは11速のものでも11-40Tと完全に出遅れ。

 

XTで11-46Tというカセットをようやく出しましたがスラムに出遅れたことが響き、いまやマウンテンバイクの完成車ではスラムを使用しているメーカーが多くなってしまいました。

 

 

フロント変速をなくすというのにみんなが飛びついているということですね。

 

 

 

 

ちなみにシマノの11-46Tで前が36Tだと最小0.783から最大3.273ですので

 

私のダウンヒルバイク  最小 1.125  最大 3.273

私のクロカンバイク   最小 0.688  最大 3.636

スラムのリア12段   最小 0.720  最大 3.60

シマノのリア11段   最小 0.783  最大 3.273

 

 

 

上も下も、両方少し足りませんね。

 

 

 

 

 

 

 

まあそんなこんなで私のダウンヒルバイクですが、上りにも使いたい!!

 

 

というわけでギア比を落とす方向で調整することにしました。

 

ただし、お安くね。

 

 

 

 

 

文章長くなりましたので、次回にそのお話を。

 

 

 

※落ちなし、(笑)

 

 

 

<   2019年1月   >
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    
月刊アーカイブ

pagetop