医療法人社団六心会恒生病院

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胸腰椎の椎体骨折(圧迫骨折)

背中の胸から腰に当たる部分の骨折です。骨折の原因は、骨粗鬆症や腫瘍が骨に転移してもろくなったことで尻もちや重いものを持つなど比較的弱い外力がかかっただけでも骨はつぶれて生じます。交通事故などで大きな力が加わったことにより生じる外傷性の骨折などがあります。
受傷された方の多くは自然に骨癒合が得られますが、骨癒合が得られずに数か月以上痛みが持続する方もいます。がんや、結核などの病気が原因の骨折は症状が改善せずに急激に悪化することが多いので早く診察を受ける必要があります。

症状

背骨の胸から腰の境目にあたる部分で生じることが多く、骨折のある部位の痛みを伴うことが主にみられます。動かすのはもちろん、安静にしていても痛みが生じる場合があります。いくつもの場所に多発性に椎体骨折が生じると背中が丸くなり(円背)、身長が低くなります
強い外力により生じた場合は、他の部位も損傷を伴うことも多く、重症では両下肢の麻痺や痺れ、感覚障害が生じるなど、さまざまな症状を起こします。また、頻尿や残尿感などの排尿障害が出現することもあります。

主な検査

・X線検査(レントゲン) 
・CT 
・MRI

治療法について

下肢の痛みやしびれなどの神経症状を伴わない場合は、基本的には保存療法となります。腰椎を固定するコルセットなどで外固定し、体を曲げる、捻る動作は禁忌となり、あまり動かさないようにします。2週間程度のベッド上で安静にして骨の癒合を待ちます。疼痛があれば薬物療法で鎮痛剤を処方します。
しかし骨折の度合いが重度であったり、不安定性が強かったり、脊髄がおれた骨で圧迫を受けていたりしている場合、いつまでも痛みが残るものには、神経を圧迫している部分を切除し、脊椎を固定する手術が必要となることや、骨折部が偽関節化している場合、固定術が必要になることがあります。
高齢である場合、長期間の安静は感染症や、認知症、筋力低下を助長してしまうため、一日でも早くリハビリテーションを開始します。

症例

  • 胸腰椎の椎体骨折(圧迫骨折)画像

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