当院では急性期から生活期まで、適切な時期に適切なリハビリテーション医療を十分に提供できる体制を整え、セラピストの連携により、継続した切れ目のない治療を提共します。
訓練室での訓練だけではなく、屋外歩行や公共機関を利用した外出訓練など退院後の生活に合わせたリハビリを実施していきます。現状の機能に合わせた動作指導や、歩行補助具・装具の選定も行います。
退院後の生活に合わせた日常生活動作訓練と上肢の訓練を実施していきます。排泄・入浴などの日常生活動作以外にも、家事動作や職業復帰支援、福祉用具の選定や住宅改修、社会参加に向けた環境調整の相談・支援を行います。
言語障害や高次脳機能障害、摂食・嚥下障害に対して訓練を実施します。在宅で患者様を取りまく人々とのコミュニケーションが円滑に図れるように、また、患者様に合わせた食事形態の工夫や姿勢の調整などを検討し安全においしく食事ができるように援助していきます。
促通反復療法は、川平和美鹿児島大学名誉教授らによって提唱された、慢性期を含めた脳卒中患者に効果がある手技です。
当院のセラピストが地域へ訪問し体操の指導や、健康についての相談などを受け、在宅で元気に過ごして頂くためのお手伝いをしています。
また、地域に向けての講演会なども開催しています。
※地域包括ケアシステムとは、最期まで住み慣れた地域で、自分らしい暮らしを続けるため、専門職や地域住民の必要な支援体制を、2025年までに整えることを目指しており、このシステムのことを「地域包括ケア」と呼んでいます。
初めて現場で働く新人セラピストに先輩セラピストが、マンツーマンで教育・指導をします。
技術・知識だけでなく、身近な存在としてメンタル面でも支えます。
年1回、研修費を利用して学会や各種勉強会への参加が認められています。 その他職種ごとの勉強会も定期的に実施しています。
日本理学療法士協会、日本作業療法士協会、日本言語聴覚士協会、兵庫県理学療法士協会、兵庫県作業療法士協会、兵庫県言語聴覚協会、日本嚥下障害臨床研究会、日本摂食嚥下リハビリテーション学会、高次脳機能障害学会、日本神経心理学学会、経腸栄養学会、回復期リハビリテーション協会 など
リハビリテーション課 課長 磯谷 素子
イチゴ畑の中の古い病院の片隅で始まったリハビリが、いつの間にかきれいな病院の一角で大人数を抱えるようになりました。
時代に伴うリハビリの役割の変化もあったのでしょうが、スタッフの皆の努力に負う所が大きかったと思います。
しかし、「患者様がよくなられるのが一番うれしい、やりがいを感じる」というスタッフの思いは変わりません。今後も地域に根差した医療・介護の一隅を担うべくスタッフ一同努めてまいります。