医療法人社団六心会恒生病院

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ボツリヌス療法

ボツリヌス療法について

ボツリヌス療法では、ボツリヌス菌がつくり出す、A型ボツリヌストキシン(天然のたんぱく質)を有効成分とするお薬を、筋肉に注射することによって、痙攣などの原因となっている神経の働きを抑え、筋肉の緊張をやわらげ、症状改善します。

当院では、自分の意志とは関係なく眼の筋肉に収縮が起こる「眼瞼痙攣」(がんけんけいれん)、目の周囲から痙攣が起こることの多い「片側顔面痙攣」(へんそくがんめんけいれん)の治療に用いています。

ボツリヌス療法について

ごく少量を緊張している筋肉に直接注射すると、その筋肉がゆるみ、緊張や痙攣がおさまる事がわかり、利用されるようになりました。効果は2、3日~2週間で現れ、通常3~4ヶ月持続します。(効果や持続性には個人差があります)約8割の患者さまに症状の改善が得られるとされています。時間が経つにつれて徐々に効果は消失していきます。症状が現れた場合は、再投与することによって、同様の効果が現れます。お悩みの方は是非一度ご相談ください。

また、「腋窩多汗症」(えきかたかんしょう)も近年ボツリヌス療法が保険適応となりました。腋窩多汗症とは、多汗症の中でワキの汗が多いものをいいます。緊張やストレスなどの精神的な刺激や気候、運動などの温熱刺激により発汗が促進し、日常生活に支障が生じてしまします。治療法としては、他に外用薬(塗り薬)、飲み薬(内服薬)、手術等さまざまな方法がありますが、ボツリヌス療法は1度注射をすると4~9ヶ月持続するため、年に1~2回程度の治療で汗を抑えることが出来ます。

副作用について

  • 目の周囲に皮下出血が出た
  • 瞼が閉じにくくなった
  • 目が乾いたように感じる
  • 瞼が下がった
  • 物が二重に見える等
  • 注射部位が赤くなった、腫れた、痛む
  • 身体がだるい

※これらの副作用のほとんどは、薬の作用が強くあらわれた結果と考えられるもので、副作用は薬の効果が弱まるとともに回復していきます。

診察~治療までの流れ

  • 1まずは一度、ペインクリニック内科 今井医師の外来診察にお越しください。
  • 2診察にて、適応か判断させていただいています。
    ※その日にボツリヌス療法を行うことはございませんので、ご了承ください。
  • 3日程のご相談の後、予約日を決定しボツリヌス療法を行います。
  • 4ボツリヌス療法から、2、3日~2週間ほどで効果があらわれます。
  • 5ボツリヌス療法から3~4ヶ月時間が経つと、徐々に効果が薄れてきますので、再度ボツリヌス療法をご希望の方は、電話にてご予約をお取りください。

費用に関して

保険適応。※保険点数改正による料金変動有。

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