2020年 01月21日 |
チューンナップ大会 その2ですよ |
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さあ、チューンの続きですよ。
前回までで板のベースはできましたので、今回はワクシングと仕上げですね。
皆さん、ワックス塗りますか?
私が子供のころは、 「ろうそく」 !! でしたよ。
それでも十分でしたが、なんででしょうかね。
当時は木の板にペンキを塗っていただけだったのでそんなもので充分だったのでしょうか。
その後滑走面がプラスチックになり、そしてワックスがしみこむ滑走面になったことで滑走性は上がったのですがメンテナンスが大変に...
まあ、滑らない板では面白くもありませんのでここは適当ではいけないのです!
キッパリ <`~´>
じゃあはじめますかね。
ワックスは簡単に濡れる液体ワックスもありますが、持続性が悪いです。
そこでホットワックスを入れていくのですが、滑走性を長期間持続させるためにちょっと工夫してワックスを入れていきます。
使用するワックスはこちら。
左からベースワックス、真ん中が関西の雪なら定番のガリウムのバイオレット、右は広範囲の雪温をカバーして滑走性を高めるフッ素配合の滑走ワックス。
これを専用のアイロンを使いましてまずはベースワックスから。
塗り方は色々ありますのでなんでもいいです。
スキー板に塗るときはこんな感じでブレーキにストッパーをかけておくと便利。
塗り終わると.........
全部はがしちゃいます (笑)
特に1層目に塗るベースワックスは昨年塗っていた古いワックスを浮き上がらせて排除する役割もありますので大目に溶かし込んではがしちゃいます。ちょっともったいないですが、必要な作業です。
はがし終わったら紫のベースワックスを塗ってまたはがし、フッ素入りの滑走ワックスを塗ってまたはがします。
何をしているの?
という感じですが....
もっとも雪に近いフッ素入りのワックスは滑るにつれてどんどん削れていく。その下のバイオレットが関西の雪温に合わせてゆっくりと押し出されていくのですが、一番奥に塗ったベースワックスが表面の滑走ワックスをゆっくりと押し出していくようなイメージですね。
ただし大事なことは、ワックスがべたべただと滑りません。
ですので塗ってははがし、塗ってははがして最初にスチールブラシで付けたベースの滑走面をキレイに出しておくのですよ。
スクレーパーできれいにワックスを削り落としましたら次はブラシで付けたラインの中に分厚く入ってしまっているワックスをナイロンと豚毛のブラシで整えていきますよ。
ゴシゴシゴシ、と。
左はワックスはがしただけ、右の板はきれいにブラッシングした後です。
どうです?この輝き.....
イカにも滑りそうじゃないですか!
↑
自己満足 ヽ(^。^)ノ
ただ、これではまだ終わらないのです。
最終仕上げに液体ワックス。
この辺は完全に好みになるのですが、今回使用したのは レスキューのKIWAMI という液体ワックス。
これを水滴が見えないほどに薄~~く伸ばして塗ります。
もちろん、この液体ワックスはせいぜい半日程度しか持たないものですが、塗るのも簡単なのでゲレンデでも塗布可能です。
雪質が特殊条件(チョー寒いキンキンに冷えた新雪だったり、春の黄砂で汚れた雪など)で滑るときはこれの上にさらに雪質にあったワックスを重ねると最高ですね。
というわけで滑走面を整え、ベースワックスを2層、滑走ワックスを2層の合計4層のワクシングが完了しましたよ。
スノボ1枚、スキー4セットの作業時間は.............
5時間!!
お店に出す方が楽ですね...(笑)
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